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海外FD研修
第1回 FD研修
海外FD研修報告
2009年4月30日
生命先端工学専攻 馬場健史

 期間:2009年3月9日〜22日

 場所:カリフォルニア州立大学フルトン校(California State University, Fullerton, CSUF)

 

 CSUFにおけるFD研修のプログラムは、授業の見学が8回、ホームルームのクラスが6回、発音のクラスが3回、プレゼンテーションスキルのクラスが4回、各種ワークショップが5回、指導教授のクラスでの授業が2回と多岐にわたる充実した内容の構成であった。

 まず、授業の見学においては、受け身ではなく自ら理解しようとする学生の積極的な態度に驚いた。また、教師もクイズの問題に答えをPersonal response system(右写真、解答者の分布がすぐに前の画面に映し出され、学生の理解度をチェックしながら授業をすすめられる)を用いて生徒に解答させたり、YouTubeの動画コンテンツを積極的に利用するなどして、学生が能動的に授業に参加し、十分な理解が得られるよう様々な工夫を凝らした授業を行っていた。

 ホームルームのクラスでは、先生という存在について考えるという教育の基本的な授業からはじまり、授業の見学をとおしてこれまでの経験と照らし合わせてディスカッション形式ですすめるスタイルの授業であり、あらためて教育というものについて考える良い機会になり、非常に有意義であった。

 発音のクラスでは、最初の授業で個々の発音の欠点をピックアップしてもらい、Phonicsなどの授業をとおしてこれまでに気づかなかった発音の間違いについて認識することができた。また、自分の発表における発音の間違いについても個別に指導してもらうことができ実際の授業において非常に役に立った。

 プレゼンテーションスキルのクラスでは、自分のプレゼンの資料および発表の方法について具体的にアドバイスを受けることができた。プレゼンテーションにおいては、いかに聞き手の心を引きつけるか、内容を理解してもらうかが重要であり、オーディエンスの立場に立って考え工夫するための努力が必要であることを改めて認識させられ、またそのためのスキルを学ぶことができた有意義な授業であった。

 指導教授のProfessor Chandra Srinivasan(右写真左)での授業では、学部生のクラスと、大学院生のクラスのそれぞれで授業をさせてもらうことができた。ホームルーム、プレゼンテーションスキルの授業などで学んだことを意識して授業に望んだ結果、学生をエンカレッジさせることができ、これまでに経験したことがない活気のある授業を実施できた。指導教授の先生からも目標とするActive learnigができていたとお褒めの言葉をいただいた。

 今回の海外FD研修においては、英語の授業だけでなく日本語の授業にも十分生かすことができる大変価値のある成果を得ることができた。今後も今回の海外FD研修で学んだActive learnigを意識して学生にとって有意義な授業を実施できるようさらに努力していきたい。