真空蒸着装置   横山研究室top -> 研究室の装置紹介 -> 真空蒸着装置

 薄膜を作成するための装置です。
 チャンバー(銀色の筒)の中はかなりの真空になっています。その中で、有機材料や金属を加熱することによって昇華or蒸発したものが、上の基板(ガラス板、シリコン基板など)に付着することによって、薄く均一な薄膜を作成することができます。その厚さはオングストロームレベルで制御することができます。
 
顔料とその薄膜
元々の顔料は写真左のような粉末の状態で市販されています。この顔料をこの真空蒸着装置を用いると、右側の写真のように基板上にその顔料の薄膜を作成できます。一般に顔料は色彩をもち、塗料・化粧料・着色料等に用いるものですが、一部の有機顔料はπ共役の広がった分子構造であるため半導体的な電気特性を示し、有機半導体と呼ばれており、当研究室ではこういった有機半導体の光、電気にまつわる物性を評価しています。(写真は赤色の有機顔料であるMe-PTC)