横山研究室top -> 研究室の装置紹介 -> 原子間力顕微鏡


 高い分解能を持つ顕微鏡です。
 従来の顕微鏡が、光や電子線で試料を照らし出して形状を観察するのに対し、このAFMでは、原子レベルで細い針で表面を端からなぞっていくことによって、表面の形状を観察します。その解像度は、従来の光学顕微鏡や電子顕微鏡を遙かにしのぎ、原子一個を(腕がよければ)観察するとができます。


<測定原理>



 ↑マウスを置いている時だけアニメーションが動きます。
 レーザー光をカンチレバーに照射し、その反射光を観察することで、カンチレバーの上下およびねじれの動きが、光検出器上でのレーザー反射光の縦、横方向への動きに変換されます。この反射光の動きが四分割された光検出器によって読みとられます。
 読みとられた反射光の動きをコンピューターで演算することによって、表面の凹凸やその摩擦力等を像として表すことが可能となります。
 
有機半導体薄膜とその上の金電極
有機薄膜 有機薄膜上の金電極
 真空蒸着によって作成した有機薄膜は、決して平坦ではなく、小さな塊が集まってものであることがわかります。さらに、その上に蒸着した金電極は小さな微粒子となって、有機薄膜上に堆積します。
 当研究室では、このような有機薄膜や金属電極の微細な構造が、光・電気物性に与える影響を調べています。