横山正明教授 退職記念晩餐会開催の案内


 横山正明先生は平成18年3月31日をもって大阪大学を定年退職されました。
 この度、先生のご退職にあたり、知友・門下生ら有志が相集い、先生のご業績を讃え、感謝の意を表するとともに、先生の今後のご健勝とご活躍をお祈りすべく、下記の通り記念晩餐会を企画致しました。


日 時: 平成18年7月15日(土)
受付開始:16:00
開 宴 :17:00〜
会 場: 千里阪急ホテル 仙寿の間

問い合わせ先: 〒565-0871 吹田市山田丘2−1
大阪大学大学院工学研究科
生命先端工学専攻内
横山正明教授退職記念会事務局
     (平本・長山・中山)
TEL: 06-6879-7934
FAX: 06-6879-7934
E-mail: nakayamamls.eng.osaka-u.ac.jp


横山正明教授 退職記念晩餐会開催趣意書
 謹啓  酷寒の候、皆様方にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、横山正明先生には平成十八年三月三十一日をもって大阪大学を定年退職されることになりました。
 先生は、昭和四十一年三月大阪大学理学部高分子学科をご卒業後、同大学院理学研究科に進まれ、昭和四十六年三月同博士課程を修了し、理学博士の学位を取得されました。同年四月大阪大学工学部応用化学科助手に任官され、昭和五十六年十二月大阪大学工学部助教授(プロセス工学専攻)を経て、昭和六十二年三月同教授に昇任され、プロセス工学専攻プロセス設計工学講座を担当されました。その後、大学院重点化にともない平成十年四月同大学院工学研究科教授に配置換えとなり、物質・生命工学専攻分子システム工学講座をご担当されました。さらに、平成十七年四月の専攻再編にともない、生命先端工学専攻物質生命工学講座分子システム工学領域のご担当となり、今日に至っておられます。
 この間、長年にわたり広い視野と高邁な見識をもって学生の教育、研究の推進ならびに後進の指導育成に努められ、多くの優れた研究者、技術者を社会に送り出されました。先生のご研究は、有機半導体の光導電現象におけるキャリア生成機構の解明、有機非晶固体におけるキャリア輸送現象に関する研究に始まり、光電変換現象に基づく電子写真有機感光体、有機太陽電池、有機フォトリフラクティブ素子等への展開を図るとともに、メモリー機能を賦与した感光体による新しい印写プロセス、両帯電極性感光体デバイスなど独創性に富む多くの有機光・電子デバイスを開発し、画像技術の発展に先導的役割を果たされました。さらに、世界に先駆けて有機顔料薄膜における光電流増倍現象を見出し、有機電界発光(EL)素子と組み合わせることで赤外光の可視化が可能な光?光変換を実現するとともに、有機デバイスでは初めての光増幅素子、さらに光演算素子の構築に成功するなど有機半導体を用いた新規な光・電子デバイスを実例をもって示し、有機エレクトロニクスの発展に多大の貢献をされました。  以上の研究業績に対して、昭和五十九年、平成十年に電子写真学会論文賞、平成三年、平成六年に米国画像学会より論文賞ならびにフェローシップアワードがそれぞれ授与され、平成十四年には日本画像学会賞が授与されていることは、先生が幅広い化学領域の発展に大きな足跡を残されたことを物語っています。
 学内においては、ベンチャービジネスラボラトリー運営委員、先端科学イノベーションセンターベンチャービジネス部門研究プロジェクト委員会委員長、情報処理教育問題検討委員会委員長など多くの委員会委員を歴任し、大学院問題検討委員会委員として大学院重点化における改組拡充に多大の貢献をするとともに重点化後の工学研究科審議会幹事会委員、研究科長補佐を務められ、工学部、工学研究科の発展に尽力されました。
 学外においては、日本画像学会理事、同学会技術委員長、関西支部長、同学会会長を歴任、また米国画像学会IS&Tノンインパクトプリンティング技術国際会議のプログラム共同委員長等を務められました。また、ケイ素材料学会理事、日本化学会代議員、同近畿支部幹事、応用物理学会有機バイオ分科会幹事、学術振興会科学研究費委員会専門委員を務められるなど、我が国の技術の発展と学協会の発展に貢献されました。
 この度、先生のご退職にあたり、知友・門下生ら有志が相集い、先生のご業績を讃え、感謝の意を表するとともに、先生の今後のご健勝とご活躍をお祈りすべく、左記の通り記念晩餐会を企画致しました。皆様方にはなにとぞこの趣旨にご賛同いただき、ご出席賜りますようお願い申し上げます。
謹白
平成十八年一月吉日
横山正明教授 退職記念晩餐会
実行委員長   福住 俊一
各 位 殿