物質生命コースの目指すところ:境界学問領域を切り拓く

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 大阪大学工学研究科は、大学院重点化にともない将来の学問、技術の発展に応えるべく、大学院教育・研究組織の改革を行い、4年計画で平成7年4月より新しくスタートしました。初年度は、従来の化学系 応用化学専攻、応用精密化学専攻、プロセス工学専攻3専攻、生物系 醗酵工学専攻1専攻、物理系 応用物理学専攻、精密工学専攻2専攻の計6専攻が、応用自然科学系として、それぞれ物質・生命工学専攻、分子化学専攻、物質化学専攻、応用生物工学専攻、精密科学専攻、応用物理学専攻に新しく改組されました。

 これらの応用自然科学系の各専攻は、科学の基本をなす物理学、化学、生物学の分野で工学的見地から学問や技術の教育・研究を行いつつ、社会において指導的役割を担う研究者、技術者の育成を目指しています。

 この中にあって、物質・生命工学専攻は、これまで細分化してきた物理学、化学、生物学、さらに新しく芽生えてきた数理情報工学などの従来の学問分野の境界を越えて広く境界学問領域の融合を図ることを目標に新しく設立された大学院専任専攻です。


 物質生命工学コースの理念は、人類の存続と繁栄を目指し、物理学、化学が主体として発展してきた物質工学と生物学、情報科学に基礎を置く生命工学を融合した新しい学問領域を確立し、地球上の人類のみならず生きとし生けるものの共存の上に物質文明を築くため、物質科学と生命科学の融合を図り、その最先端の工学的展開を図るとともに、従来の学問領域や研究領域を超越した新しい科学観をもつ次世代の研究者・技術者を養成するための教育と研究を行うことを目標としています。

 そのため、物質生命工学コースでは、応用化学(4講座)、応用生物学(1講座)、精密科学(1講座)、応用物理学(2講座)の各分野から選出された指導教官が、それぞれの分野の基幹専攻(分子化学専攻、物質化学専攻、応用生物工学専攻、精密科学専攻、応用物理学専攻)と相補的関係を保ちながら教育・研究を進めています。